3月11日におきた東日本大震災におきまして犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、
また甚大な被害に遭われた方々にも心よりお見舞い申しあげます。
久しぶりにブログを更新いたします。
早いもので今日から5月になりました。
まだまだ大地震、大津波による被害からの復興がままならないことに心が痛みます。さらに福島原発事故は日本のみならず、世界中を震撼させています。先行きが見えない不安が日本中を覆っているように思われます。
美術の世界においても相次ぐ展覧会の中止や延期がありましたが、幸い東京国立博物館の「写楽」展は開催が3週間遅れましたが、本日5月1日から始まります。外国からもほぼ予定通り作品が出展され喜ばしいかぎりです。
「アートフェア東京」はお知らせしましたように4月1 - 3日の予定が7月29 - 31日に変更されました。いろいろご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。
「東京アートアンティーク」(日本橋・京橋美術骨董まつり)は予定通り4月28日から本日まで4日間開催中ですが、連日大勢の方々がおみえになり活況を呈しています。私ども浦上蒼穹堂にも昨日まで3日間で約250名の美術愛好家がご来店されました。ありがたいことです。
今回は「中国古陶磁と葛飾北斎の版画」展を催していますが、一見ミスマッチのような取り合わせも中国陶磁と葛飾北斎に共通する力強さのせいでしょうか、ご来場者の中には「とてもよく似合っていますね」とおっしゃってくださる方もいらっしゃいます。
北斎といえば5月9日(月) NHK BSプレミアム21:00 - 22:30放映の「北斎漂流」初公開 謎のイスラエルコレクション に私も出演いたします。ナビゲーターは歌舞伎俳優の坂東三津五郎さんで、学習院大学教授の小林忠先生と私がゲスト出演という形で収録をしました。お時間がおありでしたらご覧いただけましたら幸いです。
やはり北斎は世界中で人気があり、いろいろな影響を与えていることを再確認しました。
拙著「古美術商にまなぶ 中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた」(淡交社)は、おかげさまで引き続きよい反響をいただいております。「陶説」「美術の窓」「目の眼」「小さな蕾」「アートコレクター」「芸術新潮4月号」などに書評が掲載されています。