4/27から東京アートアンティーク/北斎特集

アートフェア東京2012の後日談;
週刊新潮(4月12日号)の福田和也さんのコラム「世間の値打ち」で、福田さんが「浦上蒼穹堂さんは、流石にいいものを並べていましたね。前漢の俑とか、みんな綺麗。ほかでは、あれだけのクオリティは望めない。ーーー」と書いてくださいました。福田さんとは蒼穹堂のブースで久々にお会いしたのですが、相変わらずいい感覚で美術品と接していらっしゃるという印象を持ちました。

4月27日(金)から29日(日)まで、「東京アートアンティーク」が開催されます。以前は「日本橋京橋美術骨董祭り」という名称だったのですが、随分おしゃれな名前に変わりました。浦上蒼穹堂は、「北斎 漫画と春画」というタイトルの展観をいたします。これは1989年に新潮社から出版された「北斎 漫画と春画」という本のパクリです。というのも、私もこの本の著者の一人で、鈴木重三先生と私が「漫画篇」を、林美一さんが「春画篇」を担当し、最後に永田生慈さんが「北斎 生涯 一画狂人」という文で締めておられます。よく売れた本で、私の記憶では20刷近くいったのではなかったかと思います。その頃、私はすでにかなりの数の北斎漫画を蒐集していましたが、春画には興味がありませんでした。それが50歳近くになって春画に目覚め(ずいぶん晩生?)、10年以上経った今では春画もかなり蒐まりました。(ちなみに北斎漫画は18歳の時から40年以上蒐め続けています。)やはり北斎の才能、努力はズバ抜けていて、漫画でも春画でも見るものを引きつけます。
今回の展示で、その魅力の一端でも皆さまにお伝えできたらと願っています。

ちょうど4月14日から三井記念美術館で、ホノルル美術館所蔵「北斎展」も始まりました。
私も5月18日(金)14時と15時半から2回、「北斎漫画の世界を読み解くワンポイントレクチャー」というお題で話をさせていただきます。そのことはまた詳しくこのコラムでご紹介いたします。

是非、北斎に会いに浦上蒼穹堂、そして三井記念美術館にお運びください。お待ちしております。


東京アートアンティーク
2012年4月27日(金)〜4月29日(日) / April 27 - 29, 2012
「北斎 漫画と春画」展
江戸の浮世絵師、葛飾北斎が描いた北斎漫画と春画を同時に展観いたします。


hokusai7.jpghokusai8.jpg

会場:浦上蒼穹堂
開催日時
4月27日(金) 11:00 - 18:00
4月28日(土) 11:00 - 18:00
4月29日(日) 11:00 - 17:00

http://www.tokyoartantiques.com/gallery/gallery_uragamisokyudo.html