アートフェア東京 ご報告

先週、3月22日(金)〜24日(日)まで開催されたアートフェア東京は、好評裏に終了しました。
21日のプレビュー当日は19時のNHK ニュースでも大きく報道されました。経済が上向きになってきているので、美術品に対する関心も高くなってきているという内容でした。蒼穹堂の外側の壁面に飾った浮世絵の3枚続きもクローズアップされました。そのせいでもありませんが、浮世絵版画は完売しました。  おもしろかったのは、オーソドックスな浮世絵よりもコンテンポラリー調の画題・色彩のものが人気がありました。 本業の陶磁器も中国 新石器時代のフクロウたちや、漢加彩壷などに注目が集まり営業成績も上々でした。 なにより常連の方はもとより、初めてお会いする方などといろいろなお話ができるのはアートフェアの醍醐味だと思います。

余談ですが、同じ21日のテレビ朝日の18時のニュースに私が登場しました。数日前、ニューヨークのオークションで2億1千万円で落札された北宋時代の定窯碗についての取材だったのですが、なんとその碗は出品者が数年前にニューヨーク州のガレージセールで3ドルで買い求めた品だったのです。女性キャスターの「こういうことはよくあるのですか?」という問いから始まり、古美術品の見かたや、値打ちについていろいろお話をしました。可笑しかったのは、一時間半にわたる蒼穹堂での取材のあと、取材クルーは西新井のフリーマーケットへ掘り出し物を探しに行ったことです。そして、そこで購入した品物(1000円)の画像を私にメールで送ってきて鑑定と評価を依頼してきましたが、もちろんオソマツなもので、私は100円の評価額をつけました。「堀り出そうと思ったら、逆に掘り出されますよ。」と、あんなに忠告したのに・・・残念でした(笑)。