先週の火曜日(7月16日)から金曜日(7月19日)まで香港に行ってきました。
今回の主な目的はサザビーズ香港のギャラリーで7月18日(木)〜7月31日(水)まで開催される"Beyond The Paper Screen" のオープニングに参加することでした。この展覧会(非売)は私の浮世絵春画コレクションの中から60点を厳選して、昨年オープンしたサザビーズ香港ギャラリーで展示するというもので、香港では初めての日本春画展です。昨年秋からサザビーズのNicolas Chow氏(中国部門ヘッド)と話を進め、今年の春から作品選定など具体的展示プランを練ってきました。サザビーズ側の反応は実に精力的かつ積極的なもので、私もその熱意に共感し、エッセイを書いたり年表を作成したり、香港の人達にできるだけ正しい情報を伝えようと準備しました。16日はギャラリーでの展示確認とスタッフミーティング、翌17日の昼からはびっしりと新聞、雑誌などのインタビューが夕方まで続きましたが、驚くほど熱心にいろいろな質問をされました。18日のオープニングはその反響がピークに達し、11時から16時過ぎまでテレビや雑誌等のインタビュー、そして17時から私と香港サザビーズCEO、Kevin Ching氏と2人で1時間のトークショー(これも立ち見が大勢いるほどの盛況)、18時から20時にはワインを片手に150名ほどの招待客と作品を見ながら懇談、この時もいろいろな質問が飛び交い彼らの関心の高さに驚きました。その後Kevin、Nicolas、Angelika、Yukako はじめサザビーズ側関係者と私サイドの招待客も含めてディナーを楽しみ、大いに盛り上がりました。帰国日の19日も朝8時半からラジオ局でのインタビューがあり、引き続きインターネットメディアの取材(動画付き)と、最後まで取材攻勢が続きました。中国新聞社、香港電台、香港経済日報、Bloomberg、ARTRON、Apple Dailyなどの記者、インタビュアーは単に興味本位の質問だけでなく、春画の歴史的背景や社会との関わりなども聞いてきました。私も「江戸時代の日本人は、男性も女性も今よりずっとおおらかで粋だったのではないか、今回の春画展を見ていただいてそこに描かれた四季、着物、調度品などを通じて日本文化の幅の広さや奥深さを感じ取っていただけたら嬉しいです」などと話しました。