大英博物館春画展開催

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一昨夕(10月8日)、ロンドンより帰ってきました。10月1日(火)に日本を発ちましたので一週間の滞在でした。10月2日(水)の18時30分から大英博物館日本ギャラリーに於いて開会式があり、まずNeil MacGregor館長の挨拶があり、引き続きスポンサーであるShunga in Japan LLPを代表して浅木正勝氏、最後にイギリスでも有名なコメンテーターJoan Bakewell女史のスピーチが続きました。三者とも今回の春画展について、それぞれ内容の濃いスピーチで300名ほどの招待客から大きな拍手が湧きました。乾杯の後、参加者全員が徐々に1フロア下の会場へ移動して展示をみたのですが、これがまた大へん好評で鑑賞者の滞留時間がとても長く、21時の閉館まで大勢の人が会場に残っていらしたのが印象的でした。翌3日(木)から一般公開が始まり、いきなりたくさんの入場者が続きました。その場にいた関係者によると男性より女性の方が多かったそうです。現地のメディアでも新聞やラジオ、テレビなどでかなり大きく取り上げられ、それも単に興味本位ではなく、展覧会内容を深く掘り下げた報道が目立ちました。The Guardian紙などはこの展覧会に4つ星(5つ星が最高ですが、今まで5つ星をとった展覧会はないそうです)をつけたほどです。4日(金)、5日(土)は、国際シンポジウムが大英博物館のBP Lecture Theatre で開催されイギリス、アメリカ、カナダ、スペインそして日本の研究者たちの発表と討論会が10本以上ありました。私もこのシンポジウムに2日とも参加しましたが、日本の春画についての新知見も多く、大へん勉強になりました。その際も「なぜこの展覧会が日本に巡回出来ないのか」という発言が数多くありました。肝心の展覧会入場者数ですが、私も滞在中はほぼ毎日大英博物館の会場へ足を運びましたが、いつも満員で入場制限すらしていました。入場者は老若男女いろいろですが、皆とても熱心に食い入るように作品をみていました。展覧会図録も全展示作品の図版、さらに世界中から35名の学者、研究者の論文が掲載され、536ページに及ぶとても豪華で立派なものとなりました。来年1月5日までにロンドンに行かれる方は大英博物館で開催中の"Shunga: Sex and Pleasure in Japanese Art"展をぜひご覧ください。


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こちらは、オススメの記事です。

http://www.telegraph.co.uk/women/sex/10304672/Japanese-shunga-can-teach-the-prudish-West-a-thing-or-two-about-sex.html

http://www.theguardian.com/artanddesign/2013/oct/01/shunga-sex-pleasure-erotic-japanese-art

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展覧会情報
The British Museum
Shunga: Sex and Pleasure in Japanese Art
2013年10月3日〜2014年1月5日
http://www.britishmuseum.org/whats_on/exhibitions/shunga.aspx